どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
昨日は早朝に妹から「事故をした」との連絡があり、母親と家を飛び出ました。
妹も相手方も怪我をしていなかったみたいで、何よりでしたが ⋯。
車の運転は注意をしても、しすぎることはないと再認識させられました。
私もよく車を運転をするので、肝に命じなければ。
とりあえず、怪我してなくてよかった ⋯。
さてYさん、Sさんに続いて今回も新しい方が投稿を下さいました。
みなさんの温かさに感謝の気持ちでいっぱいです。
私はいただいた原稿を編集している時にこう思います。
「みんな自分の記憶から消したいであろう、辛い思いや体験を赤裸々に書いてくれている」
過去の記憶を掘り起こして、当時の気持ちや行動を生々しく語ってくれています。
きっと辛い経験や苦しい経験なのに、記憶を掘り起こして経験を共有してくれています。
Cさんは、今月で1型糖尿病を発症して3ヶ月目。
そんな彼女の思いを、お読みください。
(本文はCさんからの原稿を一部編集したものです。)
発症した時と、今の気持ち。
私は今年の2月に糖尿病になりました。
今月の19日で1型糖尿病と診断されて3ヶ月。正直まだまだ実感もなくて知識もない。
自分が「1型糖尿病」っていう自覚がなくて周りに怒られるくらいです。笑
入院するまでの生活を思い返してみれば、自覚症状はほとんどなくて、体重が減ったくらい。
そのときは、体型を気にしてダイエットしてたから、その影響だと思ってたし、減ったのも3キロほど。
それに食べるの大好き、お酒も大好き。不摂生してたからだなあ…くらいに思ってた。
ケトアシドーシスは1型がほとんどって、お医者さんは揃いも揃って書いている。
糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があるってことをこの時に初めて知ったくらい。
両方はほとんど違う原因で「2型」だったら自業自得で恥ずかしいとさえ思った。
生活習慣病とか贅沢病って思っていたから。
(糖尿病について勉強していく中で、2型糖尿病になる原因は生活習慣だけじゃ無いことを知った )
医師からの宣告
主治医が来て、その悩みは簡単に一言で済まされた。
「一生、自分でインスリン注射をしていかなきゃいけない」
と。
「つまり私は1型なんですね」
と返した。
むしろそれしか返す言葉はなかったし
「1型糖尿病」という病気は、本当に突然なるものなんだと思った。
とにかく帰りたかった。 家に。
自分のこれまでの生活に戻りたかった。
「1型糖尿病」を知れば知るほどそれは無理だとわかったし、
これまでの生活に戻れないとわかった。
合併症のこと、気をつけないといけないこと
知ることが多すぎて何がわからないかもわからない。
自分が何をわからなくて、何を聞くべきなのか ⋯。
発症直後の思い
気持ちの整理もつかない、頭も追いつかないまま、淡々とインスリン注射をこなしてご飯食べる。
慣れれば出来ないことはない、やりたくなくてもそうしろって言われるからやるしかない状態。
インスリンを打つ、ご飯を食べる、血糖値を調べる。
低血糖になる、ご飯を食べても美味しくない。寝ても覚めても自分は病気。って思うだけ。
診断されてから色々調べてどこかに希望を探してた。でも見つけるのは医者の論文とか難しい話ばかり。
当事者がどんな生活をしてるのかは見えなくて希望なんて見つからなかったからとにかく悲観的になった。
「糖尿病は自分自身が主治医」って言われるんです。それって医者より、看護師よりも自分がそれだけしっかりしないといけないってこと。
でも発症してすぐそんな事言われてもね、気持ちが追いつかなくて死のうとさえ思った。
自分次第、自分が主治医、自覚を持って自分のことだよ、自分の病気だよと言われて疲れた。
「今それ言うこと?」
「まずは励ましてよ⋯。」
って思いながら、ぐっとこらえて、がんばるだけ。もうほんと悲劇のヒロインの始まり。
悲観的にはなるけど周りに悟られるのが嫌だからって、ヤケクソ気味に毎日無理やり「良い患者」のふりして、前向きなことを考えて話してる自分が嫌になっていく。
こういう時って、とことん悪循環になるんだよね。楽しいことを考えてもそこに病気が入ってきて、好きなことも出来ないのかなって気持ちにさせる。
なんで自分はこういう性格なんだとさえ思った。
気持ちの変化
でも、ある時に気が付いた。
ここから話は変わるけど、「1型」と宣告されてから糖尿病について勉強した。
ある程度、自分が「1型糖尿病」のことを理解した後、交際している人に全部伝えた。
分かりやすく説明されているサイトを送った。どんな治療が必要で合併症にはこんなことがあって、自分はこれからリスクを抱えて生きていかなければならないと話した。
紛れもなく「一生」続く治療があって、その人とは口約束ではあるけど「将来」を約束してたから。
私はこの時、すぐに別れようって伝えた。
糖尿病だからってだけじゃなく、私は足にも障害があったし、その上「1型糖尿病」を発症したから。
でも、親よりも案外恋人の方が私の性格とかをよく知ってた。
親は自覚だなんだと言うのに対して、彼には一言で片付けられた。
「今まで言ってたことの信用なくすよ」
自分は何を言ってるんやろと。
人間、悲観的になると後先考えないと思う。
後で後悔することになっても現状に希望持てないからその時つらいっていうことに精一杯。
自分は今「世界一可哀想」とでも言いたげな行動。
言い訳は「病気なんだからしょうがないじゃん」、理由は「病気だから…」、説明しても「病気だし…」
思い返すとね、みっともないと思う。
今はその時とは考え方がまた違うから余計にそう思える。
でもこの先何かしたときに、何かをやろうと思うときに、同じ言い訳をして、病気を理由に使って説明してる自分を想像したらすごい腹立つし、情けない。
誰かと一緒に居られない理由に病気を使うって、相手にどれだけ失礼なことをしてるんだろう。
相手にそう言われたなら仕方ないけど ⋯。そういうこともあるかもしれない。
でも私はそれを自分から言って相手に押し付けた。ましてや自分を心から受け入れてくれる人に対して。
病気を理由にして人を傷つけていいわけない。
この時にまず色々と考えが変わった。
言い訳に病気を使わない。病気を理由にするよりも自分の気持ちに素直になる。
説明するのは病気のことじゃなくて自分の考え。
病気だから出来ないことも当然ある。もし病気が壁になっても主治医は自分。
案外自分でなんとか出来るんじゃない?って言われて嫌だった言葉も今はそうして言える。
ブログで紹介したいと言ってくれた、まさにもいっぱい色んなことを教えてもらった。
病気だからじゃなくて兄ちゃん的存在。同じ「1型糖尿病」で、年が近かっただけのこと!
病気がきっかけでなく、知り合ってたら仲良くしたいって思ってることには間違いない。
いつも作ってる料理も美味しそうだし。笑
ほんまに大好きなお兄ちゃんです。
コントロールとストレス
病歴の長い人から見たら、私は「まだ発症して3ヶ月だから」って言われるかもしれない。
これから色んな困難だったり「1型糖尿病」が様々なことに支障をきたすこともたくさんあると思う。
その度に悩んで、また頑張れる時に頑張る。
それが一番気をつけていること。
次に特別すごいことしてるわけじゃなくて、元々の生活に特別気をつけることが増えただけ。
- お酒は低糖質のものを飲むこと
- ご飯には必ずサラダをつけること
- 血糖値を気にしすぎないこと
- よく噛んで満腹手前で食べ終えること
この4つが大きいもの。
細かいことをあげればまだあるけど、とりあえず「絶対やる!」って決めてることはこれ。
病気はきっと強みになる。
人より多くの経験させてくれる良い相棒。
病気をきっかけに新しい出会いもあった。友達や恋人と今までより良い関係になれた。今では、悪いことばかりじゃないと思う。
つらくて嫌になったら言い訳をするだけして、病気のせいにしちゃって全部1回現実逃避!
落ち着いて考えられるまで、また頑張れるまで、休憩したりするのがストレスコントロールの秘訣!だと勝手に思ってます。笑
同じ1型糖尿病の患者さんとでも、分かり合えない時はありました。
でもそれはそれで結局ストレスになってしまうし、余計に関係を悪化させてしまうと思う。
- 血糖コントロールのこと
- 病気に対しての考え方、向き合い方
- 病歴の長い人と短い人の壁
- 分かり合えないからイライラする、ストレスが増える
同じ病気でも、三者三様。
それは当然だと思うし、病気の前に一人の人間。感じること、考えること、体質もそれぞれ違う。
「主治医は自分」であって他の誰でもない。
患者会などに行って、せっかく良い知識を得たり、悩みを聞いてもらえる機会を得ても、関わるたびにそれにストレスを感じていたら、本末転倒。
あの人はこんなにも血糖コントロール出来てるのに、自分は何でコントロールうまくいかないんだろうと悩むとき、それこそ血糖値に悪影響。
血糖よりまず「心」のコントロール
上手くコントロールしている人の数値を見て辛い時、うまく血糖コントロールができない自分を責めてしまう時は休憩しよう。
自分の方法で試してみよう。
って私は一度、アドバイスとか全部無視して、食べたいもの食べて、やりたいようにやる。
そうすると、個人的にですが…かなり血糖値とかも落ち着きます。笑
だからコントロールを意識するあまりストレスを溜め込まないこと。
ストレスをコントロールするのが一番大事だと、私は常々、思っています。
- 肩の力を抜く
- 自分は自分
- 頑張れる時に頑張る
これが私の三カ条
最後に
まさの言う言葉で私も大好きな言葉。
「いつも誰かのお陰様✩」
この言葉で気づいたのは病歴の長い人がいたから
- 今の自分がより良い治療を受けられること
- 色んな方法を実践して伝えてくれること
ほんとは死にたいくらい悲観的だったこともある。
同じ病気でも理解し合えなかったり、患者会だったり色々と人と関わろうと努力したけど、仲良しグループは既に自分たちで仲良し!って感じで自分は入っていけないと感じてイライラしたり。
そりゃあもう悩んだことは山ほどある。
これは色々とやり方を間違えてしまっただけで、何事もほどほどに頑張るのがいいんだと気づいた。
悩んだ以上に人から得たものが多くて、その度に人に支えられていることに気づけました。
逃げたいとき、もう諦めたいっていう時、人との繋がり、簡単に裏切りたくないと思う信頼。
そのどれもが「いつも誰かのお陰様」だと思ってます。
長くなってしまいましたが色々書かせてもらって
こんなステキな機会を与えてもらって
自分は本当に幸せです(*´艸`*)
こうして書いている最中にも自分の考えが改めてまとまったり、考え方が変わったりしました。
日々変化、日々精進。
自分も医療も、日進月歩です✩
ありがとうございました!
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
私とは全く違う角度から、「1型糖尿病」に向き合っているなと感じました。
特に共感できた部分が、嫌になったら「1回現実逃避」ってところ。
私もたまにそれをしています(笑)
食べたいものを食べたいだけ食べるとか ⋯。
飲みたいものを飲みたいだけ飲むとか ⋯(小声)
体には悪いのはわかっていますが、私にとってそれは列記とした「心」のケアなのです。
ストレスが血糖値の乱れに繋がることも、自身の経験からわかりました。
1型糖尿病型を発症して3ヶ月だから、30年だからは関係ないと思います。
もちろん病歴が長い人の方が、1型糖尿病に関する知識は多い。
でも、それを他人に強要するのではなく、あくまで「自分自身の体にはあっていた」情報として共有するべきです。
自分と相手の意見や考え方が違うからとって排除するような考え方はあってはならないと思います。
知識や思想を強要しても、何もならないことは戦後教育でも明らか。
世界も「共生」に向かって進んでいます。
支え合い、助け合い、そしてその中で一番大切なものは
「認め合い」
であると思います。
最後になりましたがCさん、貴重な体験談を投稿いただきありがとうございました。
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