集中を手に入れるために2つの方法を使い分ける
どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
さて今回は、精神科医の西多昌規氏の『精神科医が教える「集中力」のレッスン』から学んだことをシェアしていきたいと思います。
集中するにはみんなで勉強した方がいいのか、それとも1人の方がいいのかは、永遠の課題なのかもしれません。
「誰かと勉強」、「1人で勉強」、どちらにもいい面と悪い面が。
両方の長所と短所を知ることで、2つを使い分けて、上手に集中することができるようになります。
では、早速!
「ピア・プレッシャー」
ピア・プレッシャーとは
まずは、「誰かと勉強する」方からみていきましょう。
図書館やカフェなどのオープンスペースで、友達と一緒にテスト勉強や受験勉強をする。
私も学生の頃は、よく友達と図書館で勉強していました。
友人や周囲からの評価や視線などの圧力を、「ピア・プレッシャー」と呼びます。(Via:156頁)
ピアは英語の「peer」で、仲間という意味です。
プレッシャーという言葉は、ネガティブなイメージが強いですが、仲間同士で与え合うプレッシャーは、ときにポジティブな方へと働きます。
「ピア・プレッシャー」とは
仲間同士で励まし合うこと。
ピア・プレッシャーの長所
ピア・プレッシャーの長所には、どんなものがあるのでしょうか。
私の学生時代を振り返ってみると、
- 「友達も頑張っている、負けてられないぞ」
- 「みんな7時まで勉強するって言ってるし、自分も」
こんな気持ちになったことを思い出しました。
「誰かと勉強する」ことのメリットは、「みんなで頑張ろう!」と思うことで、モチベーションが上がることです。
そして、他人の視線があるので、ダラけないというメリットもあります。
他にも西多先生は、こんな例をあげています。
「わたしは○×の資格を取る」と周囲に公言し、カフェやファミレスで資格勉強をするのは、ピア・プレッシャーを活用する代表的な集中術の例でしょう。(Via:156頁)
これを勉強に置き換えてみると。
「わたしは○×大学に合格する」と友達に公言(宣言)する。
すると、「言ったからにはやってやる!」とモチベーションが高まって、より勉強に集中できるのではないでしょうか。
これがピア・プレッシャーの長所です。
ピア・プレッシャーの短所
誰かに公言することによって、モチベーションが高まります。
ですが、ときに公言することが、ネガティブに働くケースもあります。
たとえば、こんなケースだと、公言したことがポジティブに働いているといえるでしょうか?
- 「1日10時間勉強すると言ったから、何が何でもしなきゃ」
- 「もし合格できなければ、「口だけな奴」だと笑われるのではないか」
このように公言してしまったことで、気分が重くなることがあります。
こういったときは、心臓はドキドキし、周囲の雑音などどうでもよくなります。
周りに誰がいようがいまいが、関係なく集中できるように思えます。
しかしこういうときこそ、集中を妨害するような刺激に過敏になってしまうことがあるのです。
子どもの泣き声や大声で話すおしゃべりが聞こえてきては、集中力を維持することは不可能でしょう。(Via:157頁)
「何が何でもやらなければ」と思うことは、一見すると、集中力が高まるように思えます。
ですが、「集中しなければ」と思えば思うほど、普段は気にならない雑音が耳に入ってきます。
結果として、集中するのが難しくなります。
切羽詰まったときや没頭しているときに、邪魔をされて、感情的になってしまった経験はありませんか?
仕事に追われていたときに、子供の泣き声に切れてしまう。
心配して声をかけてくれた家族や友達に怒鳴ってしまう。
最高の例は、「漏れそうになってトイレに駆け込んだら、全て使用中 ⋯。ドアをドンドン叩いて、早くして〜」。
つまり、人は追い込まれている、あるいは自分を追い込んでるときには、感情のコントロールが取りにくくなります。
ピア・プレッシャーを使って自分を追い込むことは、集中力を高めるのに最適な方法ですが、使い方に注意しなければなりません。
ピア・プレッシャーは、適度に使えば集中力を高める最強のツールになります。
しかし、使い方を間違ってしまうと過度なプレッシャーに襲われて、集中することが難しくなります。
これがピア・プレッシャーの短所です。
1人で黙々と「孤独」で集中する
「孤独」の長所
次は「1人で勉強する方が集中できる」についてみていきましょう。
誰にも邪魔をされたくない、干渉されたくないときには、孤独が絶対に必要です。
気が散ってしまうようなノイズは、できるだけ排除するのが原則です。(Via:158頁)
個人的な私の考えは、「孤独」こそが、本当に集中するための方法だと思います。
人は成長するとき、いつも1人です。
フロリダ大学心理学部のK・アンダース・エリクソン教授が、西ベルリンの音楽アカデミーの生徒を調査した、集中力に関しての興味深い調査があります。
優秀なエリートバイオリニストの卵たちは、ほかの凡庸なグループに比べて一人での練習時間が長く、しかも一人での練習に最も重きを置いていました。(Via:158頁)
ピア・プレッシャーには、仲間同士でモチベーションを高め合うといった効果がありますが、時間の感覚も忘れてしまうような、「極限の集中」、「没頭」には「孤独」が不可欠なのかもしれません。
「孤独」は極限の集中を生み出すために必要な方法
そして、「孤独」が人を成長させます。
「孤独」の短所
「孤独が人を成長させる」「孤独はいいものだ」
といっても、人は1人では生きていけません。
その上、ずっと孤独な戦いを続けていると精神的に疲れてしまいます。
そして、ついにはアタマがおかしくなる。
俗世から離れて隠居生活を目指しているという方を除いて、おそらく多くの人は、今後も人との関わりの中で生きていきます。
極端すぎる孤独は、精神的に疲れます。
意図的に孤独を作ることで、一定時間、グッと集中することができます。
「ピア・プレッシャー」と「孤独」の使い分けが大切
結局のところ、大切なのは「ピア・プレッシャー」と「孤独」の使い分けです。
場面に応じて、「ここは1人だとやる気を失いそうだから、ピア・プレッシャーでモチベーションを高めて集中しよう」「今日は1人で部屋にこもって集中しよう」と使い分けてみる。
その中で、「自分は1人よりみんなで勉強する方が効果があるな」と感じれば、5:5から6:4、7:3と比率を上げていくと良いのではないでしょうか。
私は集中するとき、2:8ぐらいの割合で「孤独」が8割を占めています。
集中したいときは、1人になります。
自分にとって集中できるのは、どちらなのかを知っておくと、すぐに集中することができます。
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回は、精神科医の西多昌規氏の『精神科医が教える「集中力」のレッスン』から、集中するための2つの方法をシェアしました。
「ピア・プレッシャー」
- 長所:モチベーションを高めて、集中できる。
- 短所:追い込みすぎると、集中することが難しくなる
「孤独」
- 長所:「極限の集中」「没頭」することができる。
- 短所:精神的に疲れる。
この2つを使い分けて、最高の集中を手に入れてみてくださいね。
と、部屋にこもって「孤独」の中で集中して、この記事を書いています。
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