出会い、そして思考の変化。
どうも。最近暑さにやられているmasa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
読者の皆様、自身の気持ちや体験を投稿していただきありがとうございます。
さて今回は「糖尿病」とは縁がなかったという、Wさんから投稿をいただきました。
出会いとは不思議なもので、実際に「1型糖尿病」患者の保護者からの生の声を聞いたそうです。
では、早速!!
(本文はいただいた原稿を一部、編集したものです)
« 素敵な出会い »
素敵な出会いがありました。
その出会いがあった故、こんな風に自分の気持ちをつらつらと綴っています。
出会った人は「1型糖尿病」のまさ。
1型糖尿病?
頭の上に「?」がたくさん付いたのを覚えています。
私の中で「糖尿病」とは、生活習慣病の1つという印象しかありませんでした。
初めて糖尿病に「1型」と「2型」があることを知りました。
« 身近なものになった »
「1型糖尿病」という病を知って、暫くしてから、1型糖尿病患者の方と出会いました。
その子は、今年小学校に入学した息子と同学年の男の子。
小学校1年生。
ある日の学年懇談会の終わり際に、1人のお母さんがスッと手を挙げました。
そして、真っ直ぐ前を見据えて話し始めました。
うちの息子は1型糖尿病です。
ご飯を食べる前に血糖値を計測します。
その際に針を刺すので、近付かず見守ってください。
腰に医療機器を付けています。
とても大事なものです。
皆には付いていないものが付いているので気になるとは思いますが、絶対に触れないで下さい。
低血糖を防ぐ為、常にブドウ糖を持っています。
生きる為に口に入れます。
1人だけ飴を舐めていてズルい!と思わないでください。
こういう病気の子がいるということを知って下さい。
お子様に伝えていただくようよろしくお願いします。
ハッキリと大きな声で。
伝えることの大切さを目の当たりにしました。
私はその子が抱えている「1型糖尿病」がどんな病気なのかを、息子にしっかりと伝えなければならない。
そして私自身も「糖尿病」について、もっと知りたいという気持ちが強くなりました。
« 知れば知るほど »
ご飯にあんこを乗せて食べられる(よく否定されますが)程の甘党な私にとって、糖質制限の大変さは計り知れません。
自分の体と向き合うなんてほぼ皆無だった。
自分の「体」と「心」に耳を傾け管理している。
それは生きるために必要なことだけど、毎日続けるのは大変なこと。
年1回のインフルエンザの予防接種ですら憂鬱な私にとって、毎日自分に針を刺さなくてはならないなんて。
私ならきっと逃げ出したくなります。
そうやって自分の病と「共生」している人達がいるのだと知りました。
« 相手を思いやる気持ち »
1型糖尿病の話とは逸れますが、ここからは父との闘病生活の話です。
夏の日、父は癌の宣告を受けました。
苦しい検査の日々。
抗癌剤の投与。
私はただそばにいることしか出来ませんでした。
父の体の免疫は落ち、感染症を起こしやすい為、子どもはお見舞いにはいけません。
「じじの為なら大丈夫!いってらっしゃい!」
と当時まだ幼稚園児だった息子は、私がお見舞いに行っている間、毎日3時間ほど1人で留守番をしてくれました。
体も心も辛い中1度も弱音を吐かなかった父。
帰り際にはいつも
「毎日悪いな。ありがとう。」
私の手を握り、そう声をかけてくれました。
父、息子、皆の思いやりが溢れる闘病生活でした。
父の最後はとても静かに訪れました。
冬の寒い日でした。
私が駆けつけた時、息子は父の手をギュッと握って
「じじー!がんばってよー!!」
と泣きました。私は
「もう頑張らなくていいんだよ。いっぱい頑張ったから神様がもうゆっくり休んでいいんだよって言ってくれたんだよ。」
そう話しました。
息子はそっと父の頭を撫でました。
「ゆっくりしてね。もう苦しくないね。」
と。
皆が互いを思いやり、優しい気持ちを持っていたらどんな辛い事でも前を向いていけると思います。
思いやりのある世界を ⋯。
« おわりに »
ここまでお読みいただきありがとうございました。
「1型糖尿病」という病気を知って、1型糖尿病患者の児童と出会ったという話には驚きました。
保護者の方、しっかりと、堂々と前を見据えての言葉。
その言葉は多すぎず、少なすぎず的確だと感じました。
そしてお父様との闘病生活の話。
「思いやり」の大切さ。
そして、優しい気持ちがあればどんな辛いことも前を向いていけるという言葉。
素敵です。
辛い経験、苦しい経験は人それぞれにあると思います。
当事者は、全てが絶望的に見えるかもしれません。
でも、そんな時こそ周囲に人たちが助ける必要があると思います。
「認め合い」
「支え合い」
「助け合い」
最後になりましたが、今回投稿いただいたWさん。貴重な投稿をありがとうございました。
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