読字障害を克服した魔法の速習法。
どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
昨日一昨日と、少し過ごしやすかったのですが、今日は昨日までとは打って変わって暑い1日となりました。
秋はまだまだ遠そうです。
今回は、園善博氏の『頭がよくなる魔法の速習法』から学んだことをシェアしていきたいと思います。
著者の園氏は、小さな時から「ディスレクシア(読字障害)」に苦しまれていた方です。
「ディスレクシア(読字障害)」とは、脳が文字情報の処理に適応しきれないため、文章を読むことに、多大な困難と苦痛を感じる障害です。
そんな園氏が現在では、1日1冊以上の本を読み、年間500冊以上も読んでいるそうです。
年間500冊以上の本を読めるまでになり、「読字障害」を克服した、脳科学や心理学の知識を取り入れた魔法の「速習法」を紹介します。
では、早速!
そもそも「速習法」とは、どのような読書法なのでしょうか。
速習法は、「本を速く読む」(速読)ことだけを目的とした読書スキルではありません。
速習法の最大の目的は、「本の内容をしっかり理解して、知識を定着させる」ことです。
「1分間に何万字読めるかという、本を読む「速度」に重きをおいた読書スキルとは違って、目を早く動かしたり、文章を画のように焼きつけたりする必要はありません。
「理解する速さと、深さ」に重きを置く読書スキルなのです。(Via:35頁)
「理解する速さと、深さ」に重きを置くという点が、「速読」ではなく「速習」と名付けられている理由です。
たとえどんなに早く読めても(速読)、内容を理解していなければ、それは「ただ文字を目で追っただけ」になってしまいます。
これでは、「読んだ=わかった」とは言えません。
速習法の目的は、「本の内容をしっかり理解して、知識を定着させる」ことです。
速習法は、ひと言でいうと、「知識を積み上げていく読み方」です。
「速く読むから、たくさん読める」というより、むしろその逆で、「たくさん読むから、速く読めるようになる」という考え方です。(Via:36頁)
たくさん本を読むと、知識が増えます。その結果、スラスラと読めるようになり、読むスピードが上がるというわけです。
たとえば、大人が小学生の「社会」の教科書を読むとします。
小学生の児童達は通常、1冊の教科書を1年あるいは2年かけて学習します。
しかし、私たち大人が小学校の教科書を読むと、つまることなくスラスラと読めるのではないでしょうか。
1年もかからず、おそらく数時間で読み終えるでしょう。
なぜならば小学校の教科書には、読めない漢字も難しい語彙も使われていません。そして、授業内容に関する知識も、すでに持っているはずです。
私たちは、1度小学生の「社会」を学習した経験があるので、すでに持っている知識と照らし合わせながら、確認(または推論)していけばいいだけだからです。
新しい知識を覚えていく必要がない分、速く読むことができるです。
ちなみに速習法ではこの、「すでに持っている知識」のことを「既有知識」と呼んでいます。(Via:37頁)
すでに持っている知識(既有知識)を増やすことが、本を早く読むための秘訣です。
ですから、無理に速く読もうとせずに、たくさんの本を理解しながら読むことが大切です。
たくさんを本を読んでいるうちに、既有知識が蓄積され、自然と本を読むスピードが速くなっていきます。
本を読むスピードを上げるには、既有知識(すでに知っていること)の量が決め手です。
既有知識を効率よく定着させるための学習法として、認知心理学の分野で、トップダウン処理とボトムアップ処理という2つのアプローチ方法があります。
トップダウン処理
勉強したい分野の「既有知識」がない場合(少ない場合)は、はじめにその分野の全体像(基本的・初歩的内容)を把握する必要があります。
まず、入門書など、「わかりやすい表現で書かれた本」を手に取って、「概要を把握」します。( ⋯ 中略⋯)
「概要を把握」するアプローチのしかたを、認知心理学では「トップダウン処理」と呼んでいます。(Via:45-46頁)
ボトムアップ処理
勉強した分野に関し、ある程度把握ができたら(既有知識が増えてきたら)、今度は詳細に知識を学んで行きます。
「必要にして、重要なところ」を部分的に読みながら、専門性を高めていくのです。
このように「詳細を把握」するアプローチのしかたを「ボトムアップ処理」といいます。(Via:46頁)
全体と詳細です。
たとえば、私たちが人の顔を見るときに、「顔の輪郭や全体の雰囲気を捉える」のがトップダウン処理です。
そして、「目や鼻や口の形などを捉える」ことがボトムアップ処理になります。
パッと会った時に、○○さんだと判断するように、全体像を捉えるのがトップダウン処理。
その後、「今日はメイクが違うな」とか、「茶色のカラコンをつけているな」と細かく見るのが、ボトムアップ処理です。
こうして私たちは、物事を理解する時に、「トップダウン処理」と「ボトムアップ処理」という2種類の仕組みを取り入れているのです。
ですから、新しい分野の本を読むときには、「トップダウン処理(概要を把握する)」と「ボトムアップ処理(詳細を把握)」を意識することが大切です。
「トップダウン処理(概要を把握する)」
「ボトムアップ処理(詳細を把握)」
「速習法」では、「準備された心」のことを「プリペアードマインド」と呼び、本を読む前に「プリペアードマインドをセットする」そうです。
プリペアードマインドをセットするためには、次の4項目が必要です。
わかりやすくいうと、「目標を明確にして、それを達成するための条件を整えるとともに、達成したいという欲求を強く持ち、うまくいった自分をイメージする」ということになります。(Via:75頁)
1冊の本を読む目的や条件を自分なりに、設定します。
人間は、「目的」や「報酬」が決まれば、処理能力が上がります。
つまり、「処理が速い人」=「目的意識が明確な人」というわけです。
なんとなく勉強するのと、目的意識を持って勉強するのでは、明らかに「目的意識を持って勉強する」ほうが学習効率が上がります。
プリペアードマインドをセットすることで、「目的」や「報酬」を明確にして、読書効率を高めます。
本を読む前には、プリペアードマインドをセットすることによって、学習効率を高めるための準備をします。
では、プリペアードマインドをセットした後、どのように本を読んでいくかという実践的な話に進んでいきます。
その方法は、「プライミング効果」を利用することです。
「プライミング効果」とは、「先行する刺激の処理が後続する刺激の処理に影響を及ぼすこと」。
簡単に言えば、「1度見たものは、2度目以降見やすくなる」ということです。
運転しているときに自分の乗っている車と同じ車種を、よく見るように感じるのは、「プライミング効果」が作用しているためです。
では読書において、どのようにすれば「プライミング効果」が得られるか。
答えは「パラパラ読み」です。
本を読む前に、ページをパラパラとめくり、「目的」とかかわりのあるキーワード(先行刺激)をあらかじめ見つけておくようにすれば、プライミング効果をさらに引き出すことができます。
(キーワードを決められない人は、本の表紙や帯に書かれている言葉をキーワードにしてみましょう)(VIa:118頁)
本をいきなり読み始めるのではなく、まずパラパラと全体にざっと目を通してみる。
この時、自分なりのキーワードを決めて、そのキーワードに注目することで、より「プライミング効果」を発揮しやすいそうです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回は、園善博氏の『頭がよくなる魔法の速習法』から学んだことをシェアしました。
園氏の著書には、他にも本記事で紹介しきれなかった様々速習法の技術が書かれています。
魔法の速習法のスキルを身につけたいと、気になった方はぜひチェックしてみてください。
1冊1冊の本を丁寧にたくさん読むことが、速読への第一歩です。
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