どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
昨日は大学の頃の友達と飲みに行っていました。
やっぱり昔の友達とお酒を飲むのはいいですね。いいリフレッシュになりました。
さて今回は、私の知り合いの元1型糖尿病患者のYさんの体験記を紹介します。
Yさんは、1型糖尿病歴が31年の大ベテラン。現在40代半ばの男性です。
では、そんなYさんの1型糖尿病発症から、高校卒業までの体験記を紹介します。
(※本文は、全てYさんに送っていただいたものです)
発症までの話
中学2年の学期終わりの頃、急激にお腹が減るようになってきた。
普通に成長期なんだと思ってたら食べても食べてもお腹が空く。それにやたら喉が乾く。
頻尿というレベルじゃない感じでトイレにいくようになる。
夜中でもトイレ→水をガブ飲み→1時間寝る→トイレの繰り返しでロクに寝れなくなる。
同時に食ってるのに急激に痩せ始める。当時の痩せる前の体重が56kgだったのに2週間足らずで42kgに、、、。
この頃になるとエンピツを持っても力が入らないから書けないし、指が滑ってまともに持てない状態。
3週目ぐらいで鏡を見たらそこに写ってるのはほぼ骸骨な自分。
両親からもおかしいからと病院に行くように言われて、行ってみれば糖負荷試験で糖尿病確定。
当時は情報もロクになく、糖尿病=贅沢病な認識だったから自分はそんなに食いまくってたんだと思った。
もちろん即座に入院。
ちなみに入院時の体重は33kg 。
入院中の話
当然インシュリンを打ってもらったら、すぐに喉の渇きも収まり楽になる。
糖尿病をよく知らないからこのインシュリンで楽になったので、これで体重戻ったら退院ぐらいにしか思ってなかった。
でも、医師から一生インシュリンを自分で打たないといけないと言われる。
そして、1万人のうち1人ぐらいしか発症しない一型糖尿病の確定診断も出る。
打たなきゃまたあんな骸骨みたいになると思ったら恐怖しかなかったし、この病気を受け入れる以外の選択肢はなかった。
でもね、当時は1日に2回の注射。
それもモロに注射器というか、TVで見る覚醒剤の注射器と同じ物。
針も今みたいな細いものではなく、かなりの太さ。それを毎日、自分で自分に打つなんて恐怖以外の何物でもない。
当然血糖測定も自分でしないといけない。
血糖測定は、指だから恐怖感はそんなになかったけど指先は痛い。
おまけに固くなってくるとかなり深く刺さるようにしないと採血できない。
これがまた痛い。
最初は看護婦さんに手伝ってもらいながらやって、どうにか自分でも出来るようになるんじゃけどね。
同時進行で教育もされる。
カロリー計算、低血糖対策、運動が主じゃけどカロリー計算はパっと見て即座に出来るぐらいまで、当時一緒に入院してた二型の人たちと一緒にやってたんじゃけど、、、 。
2型糖尿病の人たちは買い食いをよくしていて、真似したら速攻で血糖に現れるんで怒られるんじゃけど、2型の人ってそんな急激に血糖が跳ね上がってなかったで、真面目に給食だけで済ませてたのに血糖がかなり変動する。
自分でもおかしいと思って医者に聞いても、買い食いの前科があるから信用してもらえず「また買い食いしたからでしょ!」と怒られる。
どれだけしてないって言っても信用してくれなくて、医者に対する不信感だけが募りながら退院。
退院後の話
退院してみりゃ家が菓子屋だから「甘い物を食べ過ぎてなった」と常に周りの人に言われる毎日。親も相当辛かったと思う。
学校では普通に馴染めたし、低血糖で砂糖食っても何も言われなかった。
高校受験の面接では、やっぱり一型糖尿病が、面接された先生らには最大の関心ごとにだったみたい。
根掘り葉掘り聞かれた。まぁそりゃそうよね。病気持ちで、なんかあった時の責任問題になるもんな。
どうにか高校に合格してチャリ通学。思ってなかった運動療法の効果で血糖も安定。
当時の主流は、インシュリンを打つ単位数は固定だったの。
測定した血糖を基準に勝手にインシュリンの量を増減、低血糖リスクを極力減らしてみる。
運動療法のおかげか、授業の合間の休憩毎になんか食ってもA1cの変動はほぼ無し。
高校2年の頃だったか、初めてのペン型注射器を使ってみる。
食った量に応じて単位数を任意に変え易いのはよかったけど、インシュリン製剤が合わなかったのかコントロールが乱れまくりで、結局今までの注射器へ戻る。
警察に職質された話
ある時、マクドでハンバーガー5個とポテトのL、シェイクを買って店内で食おうといつものようにインシュリン出してプスっと注射。
食おうとしたらオマワリさん登場。
注射器で覚醒剤と間違われたらしいんじゃけど・・・ 。
早く食べないと低血糖で死ぬってのが通じなくてエライ目にあったねぇ。
インシュリンのバイアル見せても覚醒剤って言われるし・・・。
あの時だけはホンマ死ぬかもって思った。
結局は間に合ったけどなんの謝罪もなく、あなたが人前で打つのが悪いみたいに言われるし・・・。
専門学校に行くことを決めた高校3年の終わり頃、運動療法でこれだけ安定するなら他のも併用したらさらによくなるんじゃね?って思い、蛋白質制限をしてみる。
単に蛋白質を摂らないんじゃ身体の維持は厳しいんで玄米で租蛋白、豆腐の味噌汁で植物性蛋白質と野菜、たまに煮干しとかで動物性蛋白質を摂取するといった江戸時代のご飯みたいな状態。
まぁコレが大正解。
ほぼ食事内容が固定出来るんで、吸収時間なんかの予測も立て易いし、油物や脂肪は吸収が遅いのは実体験で確定してたしね。
ほぼ健康体のA1c5.3%を維持出来てた。
続く 次は専門学校編
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
Yさんの1型糖尿病発症から、高校卒業までの体験を詳しく教えていただきました。
警察に職務質問を受けた話は、当時今よりもまだまだインシュリン注射の認知度が低いことを物語っているリアルな体験だと思います。
最後になりましたが、体験記を送ってくださったYさん、ありがとうございました。
この貴重な体験記を、1人でも多くの方に読んでいただけることを祈ります。
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