人生の先輩はすごい体験をしている!
どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
今回の記事は、前回自身の体験を語ってくださったYさんの体験記「続:専門学校編」です。
前回の記事をまだご覧になられていないという方は是非、読んでみてください。
新たな発見があると思いますよ。
1型糖尿病発症当時の症状やそのときの思いを赤裸々に語ってくださっています。
(前回の記事はコチラ)
それでは、Yさんの闘病体験記
専門学校編
スタートです。
(※本文は、全てYさんに送っていただいたものです)
自転車通学からバイク通学へ
専門学校に入ると運動療法というか、チャリ通学じゃなくなり、バイク通学になった。
そのせいかHba1cが上がり始める。
確か前期後半で、a1cが7.7%だったかな。
(Hba1cの正常値は6.0%未満)
この時に思い出したのが、医者に「発症30年で死ぬ」と一型診断直後に言われた一言。
こりゃヤバイ。
ここで「蛋白質は制限してても、炭水化物で糖分は摂ってるんだから糖質制限すればイイじゃん」と思う。
糖質制限を始めると血糖値は、まぁ下がる下がる。
糖質制限を始めて1ヶ月目の夏休みの間で、a1cは6.3%まで一気に下がる。
こりゃ使えると思った。
でも2ヶ月目から尿蛋白が出始める。a1cは低いというか、健康な人と同じレベルの5.5%なのに?
なんで?
a1cが上がった原因は?
原因がわからないまま3ヶ月目。a1cは5.3%なのに尿蛋白は+3と急上昇。このまま行ったら「透析」としか頭になくなった。
「どこかで血糖が上がってるハズ」と30分置きに血糖測定してたら指がボロボロ。
尿蛋白も尿の度に測ってみるけど+3から下がることがない。一旦基本に戻ってみることにして、普通の糖尿病食に戻してみる。
戻した途端に尿蛋白が+1に下がる。
理由は蛋白質だけでカロリーを摂ってたから?つまり蛋白質の摂り過ぎが原因?
当然糖尿病食に戻した途端にa1cは6.5%に 上がった!
透析が!って思えば思うほどa1cは上昇していく。
入院生活とa1c
そして専門2年生の春先に事故。
事故前のa1cは8.9%。
背骨圧迫骨折で入院3ヶ月。背中が痛いだけなんじゃけど、腰から胸までほぼ固定状態のギプス生活。
地味にキツイ・・・。
入院してるし暇なので、リハビリ室で筋トレ代わりの運動療法併用でa1cは6.8%。
運動が改めて大事なのを実感しながら退院。
そして、また事故・・・。
今度は右膝粉砕骨折、左膝開放性粉砕骨折、鼻骨骨折、肋骨6本骨折、左手の小指骨折、前歯2本損傷、後頭部亀裂骨折という中々の重傷。
ここで言われたのが、
「1型で血糖の安定が出来ないから手術しても足がつかないかも知れないので切断が一番イイ」
解放骨折もしてるので、膿んだら待った無しの切断。
そして事故から3週間、無事に膿むこともなく手術。
でもストレスからか一気にa1cが跳ね上がり11.8%に。
手術で、腰骨から膝に移植したんじゃけど骨を取った腰の部分が妙に痛いというストレス。
手術は両膝だから当然身動きもできるハズもなく、全てを人にしてもらうストレス。
病院のベッドの上だけが今の世界。
体を拭いてもらうのも看護婦さんたちに持ち上げてもらう。
背中なんかを拭いてもらってたんじゃけど骨を取った部分がやたら痛くなってくる。
床擦れかもしれないと洗浄することになる。
これがとんでもない痛さ。
真鍮のブラシで骨を擦りまくる痛みは、手術後の痛みとはレベルが違う。
麻酔は打ってあるけど、局所麻酔なんで当然骨には効かないから想像を絶する痛み。
この頃は、いつまでこの痛みが続くかわからなくて、楽しみは
天井の模様を数えるだけ。
やっと車椅子に乗せてもらえるようになったけど、a1cは11%台から下がる気配なし。
結局当時の主治医がいる病院に1度診察に連れて行ってもらう。
イイ気分転換になったんじゃろうね。
血糖値も一気に下降開始でa1cも8%まで下がる。
退院後とa1c、そして。
リハビリも始まり順調じゃったけど、結局10ヶ月間の入院のおかげで専門学校は中退。内定してた医療事務での就職も取り消し。
自分が悪いんだから仕方ない。退院してから、運動療法としてチャリに乗って通院したりしてたらa1cは6.8%で安定を始める。
けど尿蛋白は相変わらず+1から+2と尿蛋白が出なくなることは無くなってた。
ここで誤算というか、原因不明の微熱が出始める。
その原因は
過度の運動で膝が炎症を起こして膿まで溜まっていた。
そのため、再入院。
右膝の洗浄で右膝固定になってしまう。過度の運動はダメなんだと思ったけどもう遅い。
退院前日には親友の事故死。
かなり精神的にキツかったみたいで血糖乱高下しまくり。
実家の手伝い
膝が曲がらないんじゃ普通に仕事出来ないんで、親父に言って実家の仕事を手伝うことになる。
運動療法は下半身をあまり使えないんで、太い筋肉使ってのカロリー消費が難しい。地味に仕事しながらつま先立ちをしたりの軽度な運動を持続することで対処。
何故か彼女にフラレてケトアシドーシス起こして救急車(汗)
脈が200超えるって・・・。
精神的動揺は血糖その他にモロに反映されるみたい。
そんなこんなしてたらバイクに乗りたい病が再発して原チャリ買って遊んでたら家の階段につまづいて右膝再骨折。
また入院。もうアホかと・・・。
退院したら世間は、インターネットが日本で解禁。
出来たばっかのホムペ製作会社に就職出来たんじゃけど・・・クソ不規則な生活時間、長い拘束時間、寝れない日々・・・。
そりゃ血糖も乱れる。もう限界だったから休ませてもらうか、辞めるかを悩んでたら親父が急逝。
結果、会社を自主退社して家を継ぐ
次回〜家業を継ぐ編〜
おわりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
そしてYさん。体験記を送っていただきありがとうございました。
率直な感想。
濃すぎる!(笑)
糖尿病患者はいつ片時も、血糖値のことを考えないといけないです。事故をしても、骨折プラス血糖値の心配。
過去の辛い経験を、体験記として、「自分の経験が役立てば」と思い、協力していただいていることに感謝です。
実は私も「ストレス」や「精神面」で血糖値が乱れることを経験しました。
昨年、私はシンガポールの日本語学校に就職したのですが、原因不明の高血糖に悩まされて退職し、帰国しました。
その時、現地の医者に言われたことは「ストレスが原因の高血糖かもしれないね」と。
「ストレス」は血糖値が乱れるだけでなく、万病の敵だと思います。
ストレスとどう向き合っていくか、が現代に生きる私たちが抱える最大の課題かもしれません。
ストレスは1型糖尿病患者、持病がある方、健康な方、関係なくみんなが抱えている課題だと思います。
協力、情報を共有して、みんなが安心して生きていけるような社会になればいいですよね。
【ご協力のお願い】
1型糖尿病、2型糖尿病患者、または家族に糖尿病の方がいらっしゃる方からの体験記を募集しています。
協力していただける方は、このブログの問い合わせページ、Twitterのダイレクトメッセージ、Facebookページのメッセージのいずれかから、体験記をお送りいただければ幸いです。
当事者同士が情報交換をすることで、糖尿病と共に生きていく自分なりのスタイルが見つかることを願って。
ご協力いただける方、是非よろしくお願いします!
最後に、貴重な体験記を送ってくださったYさん、改めて感謝申し上げます。