コルチゾールって面白い
どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
突然ですが、皆さんは「こんばんは」と「こんばんわ」のどちらを使いますか?
正しいとされてきたのは前者ですが、最近では後者を使われている方も増えてきているのではないでしょうか。
ちなみに私は「こんばんわ」を使います。
時代によって何が正しいのかが変わっていきます。
さて今回は、少しそんな話も関わってくる内容。
医学博士 吉田たかよし氏の『–勉強・仕事の成果を上げる!–「前向き脳」のつくり方』から学んだことをシェアしていきたいと思います。
コルチゾールというホルモンの仕組みを知ることで、なぜ私たちがストレスを感じた時に、ネガティブな感情になってしまうのかが理解できます。
その仕組みを少しだけ知ることで、自分の感情をコントロールすることができます。
では、早速!
あなたは、「ストレスなんて気合いでどうにかなる」という質問に対して、イエスかノーのどちらの答えをお持ちですか?
もし、「イエス」の考えをお持ちなら、今すぐその考え方を変えたほうが自分に優しく生きることができます。
ストレスを受けると、それだけで脳は後ろ向きな考え方や感じ方に切り替わっていくことが、さまざまな研究で明らかになっています。
これは、脳の中でホルモンの量が変化することで起こる現象です。(Via:138頁)
脳の中のホルモンの量が変化することで、後ろ向きな考え方になります。
ですから、いくら気合いを入れても、せいぜい表面的に取り繕うことぐらいしかできません。
それどころか、気合いでストレスをなんとかしようとすると、心理的なひずみが大きくなってしまいます。
その結果、うつ病を発症するリスクが高まリます。
つまり、前向きな脳を手に入れるためには、ストレスと上手く付き合っていくしかないのです。
ストレスを受けると脳がどのようになってしまうのか、どんなホルモンがどんな作用をもたらすのかを、知っておく必要があります。
でも、ちょっと知っておくだけでOK!
少しの工夫でストレスに負けない、本当の意味で前向き人になることができる。
そこで、まずはストレスが私たちに後ろ向きな影響を与えるコルチゾールというホルモンを紹介します。
実は、私たちの人間の脳には、ストレスを受けると自動的に考え方や受け取り方が後ろ向きになる仕組みがあることが分かっています。
人間はストレスを受けると、ストレスを乗り越えるために副腎皮質と呼ばれる部分から、コルチゾールというホルモンが分泌されます。
このコルチゾールが脳に作用すると、後ろ向きの考え方や感じ方に切り替わる性質があることがわかっているのです。(Via:145頁)
要するに、ストレスを受けて、後ろ向きな考え方になることは、人間に備わった1つの機能だというわけです。
ストレスを受けて、後ろ向きになることはごく当たり前のこと。
逆に、ストレスを受けているにも関わらず、超ポジティブな人はかなりの変態です。
私たちが後ろ向きになるのは、
という仕組みが備わっているからです。
先ほどまでは、ストレスを受けてから、ネガティブな気持ちになるまでの仕組みをみてきました。
次は、コルチゾールが脳に及ぼす影響についてです。
基礎医学の研究によって、血液中のコルチゾールの影響が高まると、脳にどんな影響を及ぼすのかが、詳しく分かっています。
【コルチゾールが脳に及ぼす作用】
① 意欲的な活動性を抑制する機能
② 悲哀感が増強される機能
③ 記憶を思い出す力が抑制される機能
④ 嫌悪感を伴う記憶については促進される機能
⑤ 摂食行動が抑制される機能(Via:146頁)
たくさんの漢字が並んでいますが、一言で言えばコルチゾールは
私たちを後ろ向きな考えにする
ということです。
(①)無気力になったり、(②)自分はダメだと感じたり、(③)いい記憶は忘れて、(④)嫌だった記憶ばかりを思い出す。(⑤)結果として、食欲がなくなる。
このようにコルチゾールが脳に及ぼす作用は多岐にわたりますが、いずれも前向きな行動をはばむ方向に働くものだといえます。(Via:146-147頁)
なるほど。でもここで1つ疑問が浮かびます。
なぜ私たち人間には、わざわざ考えを後ろ向きにさせるコルチゾールが分泌される機能が備わっているのか。
ここまで読まれて、コルチゾールのイメージは、私たちの考えを後ろ向きにさせる、「マイナス」のイメージではありませんか?
しかし、実はコルチゾールの役割は時代を変えると、とても大切なものでした。
(ここで冒頭での「こんばんわ」問題の登場です。)
その答えは、原始時代にまで遡ると見えてきます。
コルチゾールの大きな役割は、考えを後ろ向きにすること。つまり、「ヤル気を失わせること」です。
皆さん、原始時代にタイムスリップしてください。
できればこんな感じの。
ここでイメージしてください。
原始時代に感じるストレスとはどんなものでしょうか。
現代のように経済的なストレスやSNS関連のストレスは、きっとなかったでしょう。
私が思うに、きっと原始時代の最も大きなストレスは、命の危険にさらされたときです。
皆さんはどうですか?
原始時代、ストレスにさらされたのは、捕食動物に襲われるなど、何らかの形で命の危機を迎えているときでした。(Via:147頁)
つまり、原始時代の人々は、他の動物から襲われるかもしれないという、命の危険を感じたときにストレスを受けていました。
そして、ストレスを受けると、コルチゾールが分泌されます。
結果として「ヤル気」を失います。
この流れです。
「ヤル気」があるときは、どんどんと新しいことに挑戦しようという考えです。
原始時代の人たちが命の危険にさらされているのも関わらず、「ヤル気」に満ちあふれて
「よし!恐竜を倒そう!」
「俺たちにできないことなどない!」
などと無謀な挑戦をしていたら、本当に命を落としてしまいます。
つまり、原始時代の人たちにとってのコルチゾールは「ヤル気」を失って、むちゃな戦いを避けるといったメリットがあったのです。
だから、人間にはコルチゾールを分泌する機能があるのか。でも、どうして原始時代はよかったのに、現代ではマイナスなんだろう。
では一体、現代の私たちは、コルチゾールについて、どのように考えるべきなのでしょうか。
現代人から見れば、一見、悪い事でしかないと感じられますが、後ろ向きになるという性質自体は、私たちの祖先が原始時代に生き残るには不可欠な習性だったと積極的に評価すべきなのです。(Via:150頁)
原始時代には、命の危険を感じたとき、「ヤル気」を失ってむちゃな戦いをしないためににも、コルチゾールの役割は素晴らしいものでした。
ストレスがないときは前向きになり、ストレスがあるときは後ろ向きになる ⋯ ⋯。
こうした性格のシフトチェンジは、人類が生き残る上で理想的だといえるのです。(Via:150頁)
ところが、現代社会ではこの考えが必ずしも最適な方法だといえません。
特に受験勉強やビジネスの場におけるストレスは、かつての命の危険に対して受けるストレスと種類が違うのです。
原始時代に感じるストレスは、「敵から襲われる」といった短期的、瞬間的なストレスです。
一方で、現代社会が感じるストレスは、「受験勉強」や「ビジネス」、そして「対人関係」といった長期的、永続的なストレスです。
短期的な危機を乗り越えるためには、性格を後ろ向きにして「ヤル気」を失うことが必要でした。
しかし、現代のような長期的なストレスには、後ろ向きな性格は役立つどころか、さらに事態を悪くしてしまいます。
後ろ向きな性格に切り替わることによって仕事や勉強をしなくなったら、問題は何も解決しないどころか、事態はさらに悪化してしまいます。(Via:152頁)
このように、原始時代ではよかったことが、現代では「よく無い」とされているのです。
ですから、私たちが現代社会の長期的なストレスと上手く付き合っていくためには、こんな考えが大切です。
「原始時代と現代社会とのコルチゾールが及ぼす影響にミスマッチが起こっている」ということを知った上で、それを乗り越えていく工夫をしていく。
ここまでは、コルチゾールの仕組み、そして原始時代と現代社会におけるストレスの違いを紹介しました。
最後に、そんなストレスと上手く付き合っていくために知っておいて損がないことを2つ、紹介したいと思います。
1つ目は、
「適度な緊張感は、ヤル気にさせてくれる」
どこかで1度は聞いたことがある言葉だと思います。
まさにこれがヤーキーズ・ドットソンの法則です。
ポイントは「適度な緊張」です。
「過度な緊張」は、パフォーマンスを急激に落とします。
「過度な緊張」とは、いわゆる「あがり」の状態になっているときです。
パフォーマンスの高さと、ストレスの関係はある一定の場所までは比例します。
そして、その後は下がっていき、逆U字型の曲線になります。
そして、最も高いパフォーマンスを出すために必要なストレスの高さは、人によって違います。
要するに、個人差があるため、100人に同じストレスを与えて、「作業をしてください」といっても、ある人は効率が高く、ある人は効率が低いということになります。
受験勉強でも仕事でも、ストレスのないゆるみきった状態では、たるんでしまって結果が出ません。
かといって、ガチガチに緊張してストレスに押しつぶされてしまったら、やはり高いパフォーマンスは期待できないでしょう。(Via:157頁)
人それぞれ、自分の心地よいストレスのレベルがあるのです。
それと同時に、自分の生きやすいペースもあります。
周りの意見も大切かもしれませんが、あなたの人生はあなたが決めるのですから、自分が納得いく生き方をしませんか。
そのために、自分にあったストレスの量を正しく把握することが大切です。
では、どのようにしてハイパフォーマンスをするための最適なストレスレベルを見つければいいのでしょうか。
たとえば、週に最低3回記事を更新する。
これは、今の私が自分自身にかけているストレスです。
ストレスと書くと、「なんだお前、記事を書くの辛いのに書いてるのか」と思われそうですね(笑)
ですが先ほどの「ヤーキーズ・ドットソンの法則」が証明しているように、適度なストレスは、自分のパフォーマンスを高めます。
きっと、「気が向いたときに更新しよう」とストレスをかけないでいると、それはそれで「自由人だなぁ」と見えますが、それはただ、だらけているだけです。
自分で自分に対するストレスのレベルを設定して、生きていくことこそが本当の意味での自由だと思います。
普段から自分のストレスのレベルとパフォーマンスとの関係に意識を注いでいれば、ある程度は上手にコントロールでいるようになります。
コツは、勉強や仕事をしているときに、頭の片隅にもう一人の自分を置くことです。
そして、ストレスのレベルに5段階で自己採点をしていただきたいのです。(Via:158頁)
大切なことは「メタ認知」、自分自身の考えを客観的に見ることです。
認知を認知することがメタ認知です。
空から自分を1人の他人として見てみる。
「あー今自分、こんなこと考えてるんだ」
「今自分いらっとしたな!絶対したぞ!」
ってな感じで。
自分に最適なストレスレベルを見つけるには、誰かからかけられるストレスではなく、自分自身でストレスをかけてみる。
そして、自分をメタ認知してストレスを5段階で自己採点してみる。
すると、何度か繰り返しているうちに、あなたにあったストレスレベルが見つかります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回は、医学博士 吉田たかよし氏の『–勉強・仕事の成果を上げる!–「前向き脳」のつくり方』から学んだことをシェアしてきました。
いかがでしたか?
ここからは、まとめ的な感じです。
「同じこと言ってるやん」って思う方は、
読み飛ばしてくださいね(。・ω・。)
コルチゾールの仕組みを知ることで、私たちがストレスを感じて後ろ向きな考えになるのは、自分の性格ではないということが理解できたと思います。
ストレスを感じて後ろ向きな考えになることは、原始時代の人間に備わった危機回避の機能です。
その、かつての機能が現代に生きる私たちにもいまだに備わっています。
原始時代における短期的なストレスとは異なり、現代社会のストレスは長期的なものです。
ですから、工夫してストレスと上手く付き合っていく必要があります。
ストレスと上手く付き合っていく1つの方法論として「ヤーキーズ・ドットソンの法則」があります。
自分が高いパフォーマンスを出せるストレスレベルを、普段から意識してみます。
繰り返しているうちに、徐々にストレスを自分でコントロール出来るようになってきます。
そうすると、現代において「マイナス」だったストレスが、自分のパフォーマンスを高めるための「プラス」のツールへと変わります。
考え方1つで、プラスにもマイナスにもなるんだなと実感しました。
何事も主体的にすることで、自分にとってプラスになり得ると思います。
ぜひ今日から、ストレスコントロールを。
それにしても
コルチゾールって深いなぁ ⋯。
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