皆さんは「プラス思考」ですか?「マイナス思考」ですか?
それとも ⋯。
どうも。masa☆くるぷぴぃ(@masataro_2525)です。
今回は「プラス思考」でも「マイナス思考」でもない、「ゼロ思考」を紹介します
ゼロ思考は、自分の心を大切にして、無理なく考えを理想の自分に近づけていこうという考え方です。
では、早速!!
「ゼロ思考」とは何かという前に、少し「プラス思考」について考えたいと思います。
というのも、「プラス思考」には危険な所もあるからです。
私自身、「プラス思考」で物事を前向きに捉えることは、自己肯定感が高まり「体」にも「心」にもいい考え方だと思っています。
しかし、ここで私がいうプラス思考とは、「何これ構わずプラス思考に考えよう」というわけではありません。
私がいう「プラス思考」とは、自分自身が納得できる選択をして、物事をポジティブに捉えていくということです。
自己肯定感が低い状態や自分に自信が持てない時はまず、行動認知療法などによって自分の「心」、つまり自己肯定感を高める訓練をする必要があります。
私も毎日寝る前に、1日を振り返って自分自身を褒めてあげます。
「自分、今日も1日頑張ったな」
「やろうと思っていたことを終わらせたな、えらいぞ」
というように、今日も頑張った自分を褒めてあげて、自己肯定感を高める訓練をしています。
自己肯定感を高める訓練ができれば、その次のステップとして「プラス思考」を取り入れていくといった順序で「心」を訓練していくというと思います。
つまり、「プラス思考」が常に「正義」なのではなく、「何これ構わないプラス思考」は時に「悪」にもなり得るということです。
この点で、筆者の佐田氏は以下のように言及しています。
プラス思考を目指す考え方で「理想的な自分であらねばならない」と思っても、心と体がついてこないときがあります。本音と行動が反対に向いてしまい、そのつらさがある一線を越えてしまうと、鬱になることも十分ありえるでしょう。(Via:7頁)
プラス思考を目指す考え方で「理想的な自分であらねばならない」、つまり「プラス思考」が「正義」だと思い込んでしまった自分です。
自分の「心」が納得していないのに、無理に「プラス思考」になろうとすると、それがかえってプレッシャーとなり、自分自身の「心」に重くのしかかります。
こうなると、本末転倒。
心と体が一体となって、無理なく少しずつ自分の思考パターンを変えていく必要があると思います。
過去の記事では、自己肯定感を高めるための「他人の目線から自分を評価してみる」ワークを紹介しました。
また今日のあった出来事を3つ書き出す。
なんでもいいので今日自分ができたことを3つ褒める形で書き出す。
「〜してもいいだよ」という自己承認を2つ書き出すというワークも過去に行ったことがあります。
そしてこの本には自己肯定感を高めるための52個のワークが書かれています。
文庫本のため、持ち運びがしやすいのが便利です。
「プラス思考」は、いきなりではなく少しずつ、前向きになっていきましょう。
その方が、自分の心にも体にも優しい。
大切な自分です。
自分のペースで、なりたい自分へと。
前置きが長くなりました。
さて本題に入りましょう。
いったい「ゼロ思考」とはどのような思考方法なのでしょうか。
「ゼロ思考」の提唱者、佐田氏はゼロ思考について定義しています。
「ゼロ思考」とは、素直に心が感じるままの本音を大切にして、その自然な感情の流れに沿って、無理のない思考や行動をしていこう、という思想です。(Via:7頁)
プラス思考が「正義」だという考え方では、物事をポジティブに捉えようとしすぎて、自分がしたくもないことをしてしまう危険があります。
例えば、会社で上司にその日の予定になかった仕事を頼まれました。
その日はやるべきことが多いので、他の仕事を引き受けることは時間的に、不可能だと自分で判断します。
しかし、過度な「プラス思考」では依頼された仕事を「自分が無理だと思い込んでいるだけで、これは自分が成長するチャンスだ」とポジティブに考えます。
そのため、「今日この仕事を引き受けるのは、時間的に不可能だ」と冷静な判断ができていても、「プラス思考」が働くと、無理にその依頼を引き受けてしまいます。
無事に全ての仕事を終えることができれば、達成感や自信がつくでしょう。
しかし、もし依頼された仕事ができなかった場合、自分の「心」はどう感じるでしょうか?
自分には能力がなかったと落ち込んだり、依頼者からの評価が下がったと不安に思うかもしれません。
つまり、自分の「心」に負担がかかります。
(+α) ちなみに、落ち込んだり、不安に思う感情は、自分自身が無意識に感じているだけです。 「目標を達成できなかったのは自分が能力がない」と否定的に考えるのではなく、「現在の自分はまだそれに至るまでの能力がないだけ」だと考えます。 工夫や改善を繰り返していけば、いずれ目標が達成できる。できないことなどない。そう考えるのです。
今回の失敗もその中の1つに過ぎないのだと考えると、次へのやる気にもつながります。
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「ゼロ思考」では、「その依頼を引き受けたいのですが ⋯今日はちょっと手がいっぱいで ⋯」と本当の「心」の気持ちに沿って、「自分の本音」を大切にした無理のない対応をするといった考え方です。
自分の気持ちを大切にする「ゼロ思考」。
自分に優しい思考法ですね。
具体的にゼロ思考を行うためへの4つのステップを紹介する前に、潜在意識と顕在意識について少し考えていきたいと思います。
なぜなら、「ゼロ思考」で物事を考えるとき、最も意識して目を向けるのは、この潜在意識の部分だからです。
潜在意識とは、「潜む(ひそむ)」という文字が表しているように、人間の心に潜んでいる意識です。
大辞林によれば「自覚されることなく、行動や考え方に影響を与える意識。心の奥深い層にひそんだ意識」(出典:三省堂 / 大辞林 第3版)。
人間の心の奥底にある潜在意識は、無意識に私たちの行動や考え方に影響を与えています。
例えば、人が交通渋滞などでイライラするのは、この潜在意識が働いているからです。
つまり、人がイライラするのは性格のせいではなく、無意識に潜在意識が働いて、その結果として現れた感情です。
潜在意識の勝手な仕業を、あたかも自分の性格のように思い込んで、凹んでしまう時があります。交通渋滞でイライラするのは、私たちの本当の性格ではありません。
「あぁ、自分ってなんてイラチなんだろう」
と凹むのではなくて、イライラするのは潜在意識が勝手に動いているだけだと考えます。
その働きを理解すれば、自分を冷静にそして、客観的に見ることができます。(メタ認知)
(ちなみイラチとは関西弁で「すぐにイライラする人、またその人、その性格」という意味です。「コトバンク:イラチの意味」)
イライラした時は
「今、潜在意識が勝手にイライラし出したな、でもこれは自分がイラチなのではなくて、潜在意識の勝手な行動だ。自分はイラチではない。潜在意識の野郎 ⋯困ったやつだな」
と自分の感情を分析すると、次第にイライラした感情が落ち着いていきます。
潜在意識とは、無意識的に私たちの行動や考えに影響を与えている意識のことです。
(87頁を参考に筆者作成)
潜在意識を広く唱えたのは、心理学者のジークムンド・フロイトという人物です。
一方、顕在意識とは、「顕す(あらわす)」という文字が表しているように、自覚できる意識です。
顕在とは「はっきりと目に見える形をとってあらわれていること」(出典:大辞林 / 第3版)です。
先ほどの図からも分かるように、人間の意識の大部分は潜在意識によるものです。
人は自分の意識を自分でコントロールせず、無意識に毎日を過ごしている。
意識的に潜在意識をコントロールすることができれば、自分自身の行動や感情を上手くコントロールできるということです。
ゼロ思考には4つのステップがあります。
2.「自分の本音を表現する」と3.「感情をそのまま表現する」については、文字通り、自分の本音を相手に包み隠さず伝えるということです。
これには本音を上手に人に話す「コミュニケーション」や「話し方」の訓練が必要です。
4の「シンクロニシティ」については、少し複雑になるため、本記事では割愛します。
「シンクロニシティ」を説明する前提として、ユングが唱える「集合的無意識」がー。とか「因果性」と「共時性」とがー。といったややこしい説明をしなければいけないです(笑)
個人的に入門書としておすすめなのが、シンクロニシティ について心理学や脳科学の視点からアプローチしている、堀内恭隆氏の文献がオススメです。
興味のある方は以下の文献を参考にしてみてください。
【HP:https://blog.hori-yasu.com/】
ここでは、ゼロ思考で最も大切な、「内観」について、「内観」とは何か、内観の方法についてシェアいきたいと思います。
理由はわからないけどなぜか「心が苦しい」「気持ちが重い」と感じることがありませんか?
原因は、無意識に相手を気遣ったり、周りに流されたりして、気づかないうちに自分自身の内側に押しこめてしまった「本音の感情」が、私たちを苦しめていることが考えられます。
なぜなら、あなたが押し込めてしまったネガティブな本音は、消えるのではなく、顕在意識の下にある、自覚できない潜在意識へと入って行く(抑圧)からです。
すると、あなたの意識の上らないところで、気づかないうちに影響を与えます。(Via:114頁)
「ネガティブな本音」が跡形もなく消えたのなら問題はありません。
しかし、自分自身に消えたと言い聞かして、心から納得をしていないまま次の行動に移れば、その感情は残ったままです。
それは自分の感情を抑え込んでいるようなもの。言い換えれば、見えないように上から蓋をしている状態です。
一見すると、問題が解決したように思いますが、根本的な解決にはなっていません。
それどころか、「私は納得していない。でも、まぁ仕方ないか」というモヤモヤした気持ちは、私たちの潜在意識の部分にどんどんと入り込んでいき、私たちを苦しめます。
「内観」とは、自分の本当の「心」の動きや、現在の心の内を見つめ直す作業。
(自らの)内を観る。これが内観です。
強がっている自分の心ではなく、自分の本当の心の動きを分析することが内観。
内観の方法は、第三者の目線から自分の心の内を見直すといったものです。
いつも潜在意識が無意識に行っている、自分自身の「心の癖」を発見するのです。
例えば、先ほどの交通渋滞を例にしてみましょう。
Aさんは交通渋滞に巻き込まれると、いつもイライラ ⋯。そして、運転が荒っぽくなったり、車内で他の車に対して文句を言ってしまいます。
この時のAさんの心を「内観」(分析)します。
なぜイライラしているのですか?
渋滞で目的地への到着が遅れるからです。
なぜ目的地への到着が遅れるとイライラするのですか?
到着が遅れると友人を待たせてしまうからです。
友人を待たせるとどんな気持ちになるのでしょうか?
友人を待たせると申し訳ない気持ちになります。
友人を待たせるとイライラではなく、申し訳ないという気持ちになるのですか?
はい。申し訳ない気持ちになります。
では、あなたの本当の「心」は、渋滞が起こってイライラしているのではなく、渋滞が起こったため友人を待たせることになりそうだ。友人を待たせることになりそうで、申し訳がない気持ちでいっぱいだ。ということではないでしょうか?
はい。そうです。
つまり、この例ではAさんの本当の「心」は、「渋滞=イライラした気持ち」ではなく、「渋滞=友人を待たせることが申し訳ない気持ち」だということが分かりました。
Aさんはイライラするような人ではなく、人を思いやることができる優しい人だったのです。
潜在意識に騙されて、イライラしているだけではなんの原因の解決にもなりません。
しかし、自分の本当の「心」を内観(分析)しすると、「到着が遅れそうだから友人に連絡をしよう」といったように、待たせることになりそうなので申し訳がないとう気持ちの解決策を考えることができます。
今回は対話形式で説明しましたが、これを自分の心の中で自問自答します。
自分の本音の心を知ることで、自分の「心」を大切にした行動をすることができます。
「内観」は、「自分の本当の心との対話」です。
本当の自分の「心」を大切にしてあげる。
そうすれば、自然と自分も前向きになっていく。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
「プラス思考」でもなく「マイナス思考」でもない、自分の「本音の心」を大切にする「ゼロ思考」。
またひとつ、思考のパターンが増えました。
「正しい」、「正しくない」の善悪ではなく、自分の本音の心の部分を大切にして、行動していくことが必要なのかもしれませんね。
そのためには、自分の「心」を正しく知っておく必要があると感じました。
潜在意識という、自分が無意識に行なっている行動の構造を理解することで、自分の「本音の心」が見えてきそうです。
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